開放性運動連鎖(かいほうせいうんどうれんさ;OKC

機械工学における OKC は,リンクモデルの末端(terminal)が自由な状態であり,各ジョイントが自由に運動することができる状態と定義される。初期のSteindlerはその運動をリーチ動作に例えており、末梢の自由な関節運動と捉えていたが、1990年代後半からは末梢の関節から末梢の体節へと変化している。

一般的にOKCは量的変化をCKCは質的変化を与えるという説明があるが、あくまでも筋力トレーニングは負荷量や総運動量で決定する。ただし、末梢の体節(筋)を鍛えるには細かい関節に負荷を与えられるOKCが得意とするということである。

 

⇒関連用語:運動連鎖、閉鎖性運動連鎖

カウンターウェイト(かうんたーうぇいと)

目的動作にともない運動に参加する体幹以外の部位を目的方向と反対方向へ 移動させることで重みを釣り合わせて運動の拡がりを制御する活動。

 

カウンターアクティビティ(かうんたーあくてぃびてぃ)

 目的動作にともなう運動の拡がりを拮抗筋活動で制御する活動。

 

カウンタームーブメント (かうんたーむーぶめんと)

目的動作に対して起こる運動の拡がりに対して、その逆の方向に運動の拡がりを起こし、 同時に2つの動作を行い制御する活動。

 

肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)

肩周囲の筋肉や腱、靭帯、関節包、滑液包などの組織が加齢などにより、炎症を生じることが要因と考えられています。関節包や滑液包の癒着により拘縮が進むと凍結肩という強い可動域制限が生じます。三角巾・アームスリングなどで安静を計り、消炎鎮痛剤の内服、注射などが有効です。急性期を過ぎたら、温熱療法(ホットパック、入浴など)や運動療法(拘縮予防や筋肉の強化)などのリハビリを行います。それでも改善しない場合は関節鏡手術をする場合があります。寛解期と炎症期を繰り返す特徴があり、凍結期には積極的な運動療法は効果が出にくいため、病期に合わせた治療が重要である。

 

カヘキシア(かへきしあ)

ガンなどの慢性消耗性疾患が基盤となる食欲不振・体重減少・身体組織や身体機能の低下を伴う状態。サルコペニアとも類似点が多いが、カヘキシアは脂肪を含む体重減少でサルコペニアは筋の減少が主となる。ただし、廃用症候群やフレイルなどの概念とも似通っており混同されて使用されることもあるが、実際に共通点は多い。合わせて学ぶ必要がある。

過用症候群(かようしょうこうぐん)オーバートレーニングと同様

運動量が多すぎる、または負荷が強すぎると起こる状態を指し、オーバートレーニングともいう。運動量が十分あるにも関わらず筋力増加が見られない場合やむしろ筋力低下している場合はこの過用を疑います。

オーバートレーニングの症状として以下のものがある

感覚神経(かんかくしんけい)

受容器から中枢へと伝達される求心性神経であり、知覚神経とも呼ばれる。障害されることで感覚神経が担う機能が広範に及ぶため、さまざまな症状を引き起こす。

外傷などで感覚神経が損傷すると温度変化や痛みに対する感受性の低下に加えて、位置感覚の低下による共同作用やバランスの低下などの問題を伴い、転倒などの問題につながることがある。

関連用語⇒運動神経

類似語・同義語⇒知覚神経

 

患者教育(かんじゃきょういく)

患者教育とは、医療専門家が、患者や患者の介護者に対して、自身の健康にかかわる情報を伝えることを指します。

以下に患者教育の代表的なものを記載します。

・医学的状態、診断、病気、障害への理解の向上。

・医学的状態の様々な側面について、それを管理する方法と意味合いの理解の向上。

・医療から独立し、また医療と相互協力して、自分自身で行動を決定する技能の向上。

・アドヒアランスの向上 - 効果的なコミュニケーションと患者教育は、患者のモチベーションの向上をもたらす。

・患者のアウトカム - 治療計画にうまく対応できる患者は、医師との衝突が少ない。

・インフォームドコンセント - 患者は必要な情報を得て満足できる。

・生産性 - より効果的な医療サービスの利用がなされ、不必要な電話や訪問が減少する。

・満足と紹介 - 医療者のサービスを受け続け、他の患者を紹介してくれる可能性が高まる。

・リスク管理 - 患者の医療への期待が現実的であれば、医療過誤のリスクを低く抑えられる。

・患者の安全性の向上 - 家庭での死亡の予防につながる(特に生涯にわたる気管切開術を受けた患者)

患者教育において有用な要素は、スキル構築と、責任を負うことを学ぶことである。患者は、なぜ、いつ、どのように、自身のライフスタイルを変える必要があるのかを知る必要がある。医療チーム側の努力も重要であり、チームの各メンバーがこれに関与する必要があります。

患者教育は患者の回復と退院後の再罹患の予防に効果的であり治療効果のパフォーマンスの向上に有効です。

 

慣性力(かんせいりょく)

慣性とは物体に外部から力が働かないか、あるいは働いてもつりあっている場合、静止している物体は静止し続け、運動している物体は等速直線運動をすることを指し、慣性力とはその力を指す。わかりやすく言えば電車内に人が立っている場合に電車が静止しているか等速直線運動を行っている場合は内部の人間に働く力はつりあっているので動かない。

加速した場合は、加速度に応じて加速した方向に力が働いている。その加速度による力につりあいを作るために加速度の逆方向に力が働くこれが慣性力である。

そのため電車の中の人間は加速するときは進行方向と反対方向に動き、急停止すると停止するための力と反対方向である前方への慣性力が働くために電車の中の人間は前につんのめる。

 

関節リウマチ(かんせつりうまち)

関節リウマチとは、免疫の異常により関節に炎症が起こり、関節の痛みや腫れが生じる病気です。進行すると、関節の変形や機能障害を来たします。原因は未だ不明ですが、遺伝的要因や、喫煙、歯周病などの環境要因の関与が指摘されています。女性は男性のおよそ4倍多く、40~60歳代での発症が多いですが、最近ではさらに高齢で発症する方も増えています。

 

寒冷療法(かんれいりょうほう)

低温を用いた物理療法を指す。寒冷刺激は血管運動神経を介して、局所の皮膚の血流増加、近辺の筋の血流増加、対側の対称部位の血流増加の効果を与える。また、冷却により疼痛閾値上昇、神経伝達速度の低下が起こる。温熱療法よりも患者の不快感が強い場合が多い。

寒冷療法の効果

①局所の循環の改善、②浮腫の改善、③鎮痛、④痙性の軽減、⑤感覚刺激による麻痺筋の促通、⑥筋疲労の改善など。

代表的な寒冷療法

・アイスバック

⇒関連用語:物理療法、温熱療法

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