半膜様筋(ハムストリング)
semimembranosus muscle
(セミメンブラノゥサス・マッスル)

半膜様筋のデータ

ハムストリングの一つで膝関節屈曲と股関節伸展に働く二関節筋であり、筋腹が膝寄りにあり筋線維が短い。ハムストリングスの中では股関節伸展に比べ膝関節屈曲の貢献度が比較的高い。

 

ハムストリングとは

ハムストリングとは大腿の裏側にある半膜様筋・半腱様筋・大腿二頭筋の総称である。太もも(ハム)の裏側にある膝近くの腱(ヒモ=ストリング)を形成していることが筋名の由来となっている。

膝関節屈曲に加え股関節伸展もある二関節筋である。むしろ膝よりも股関節に強く作用する。

日常生活では上体を前傾した状態から起き上がる動作などで使われる。歩行や走行において前方に足を振り出す際の膝下にブレーキをかける重要な役割もある。

これは高速で走るスプリント走において特に強く使われる働きとなる。

すべての筋(大腿二頭筋の短頭は除く)が二関節筋であり骨盤下部から起始し股関節と膝関節を跨いで脛骨及び腓骨に停止する。

外側に大腿二頭筋が内側に半腱様筋とそのやや深層に半膜様筋が位置する。

筋肉データ

項目 内容
神経 神経支配:脛骨神経(L5~S2)
起始 坐骨結節の上外側部
停止 脛骨内側顆、顆間線及び外側顆、斜膝窩靱帯
作用 膝関節の屈曲(膝屈曲時に下腿を内旋)、股関節の伸展
筋体積 347㎤
筋線維長 7.5cm
速筋:遅筋(%) 50.0:50.0
PCSA 46.3㎠

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