肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)
第4指・5指の感覚と、手指の筋肉を支配している尺骨神経が、肘の内側の肘部管というトンネルで圧迫や引き延ばしを受けて発生する神経麻痺です。肘の内側の上腕骨内側上顆、骨と靭帯、尺側手根屈筋の筋膜で形成された肘部管というトンネルがあります。ここを尺骨神経が通ります。トンネル内は狭くゆとりがないため、慢性的な圧迫や引き延ばしが加わると、容易に神経麻痺が発生します。
直列弾性要素(ちょくれつだんせいようそ)
筋の力学的特性として直列弾性要素、並列弾性要素、収縮要素、粘性があります。直列弾性要素は筋の長軸方向に働くバネの要素です。短軸(横軸)に働くものは並列弾性要素です。
直列弾性要素にはクロスブリッジ、筋フィラメント、コネクチン、ならびに腱がそれにあたり、並列弾性要素は主に筋線維を包みこむ筋膜と言われています。
長軸方向に引き延ばされた筋肉の中の直列弾性要素が素早く縮むことで受動的に力を発揮します。