ボクサー骨折(ぼくさーこっせつ)
ボクサー骨折は中手骨頚部骨折の別名でスポーツ傷害の1つである。拳(ナックル)による強打の衝撃で起こる中手骨骨折を指す。パンチを繰り出すときの拳は、中手骨の縦軸方向に力が加わりますが、インパクトの際の拳の軌道が正面からそれると、中手骨の短軸(横軸)に圧縮応力が加わり骨折する。ポッキーなどの、長細いお菓子を両サイドから力を加えた際に、正面から正確に圧迫しても中々折れないが、僅かに上下へずらしながら力を加えれば真ん中が折れるのと同じ現象である。第4・5中手骨の頸部〈けいぶ〉に発生しやすく、ハードパンチャーでは第2・3中手骨骨折、母指を握りこんで打ち込む母指の骨折も起こる事があります。
⇒関連用語:スポーツ傷害
⇒同意義語:中手骨頚部骨折
ホットパック(ほっとぱっく)
温熱療法のひとつで伝導熱を用いた治療方法です。お湯の入ったハイドロコレ―タで温める湿熱式と電気や温蔵庫による乾熱式ホットパックがあります。
湿熱式は管理が大変ですが深達率が高く、乾熱式は管理が容易で深達率は浅いです。乾熱式は代表的なものにトルマリンホットパックがあります。
詳しくは⇒こちら
関連用語⇒温熱療法、物理療法
ポジショニング(ぽじしょにんぐ)
ポジショニングとは自力で姿勢を調整できない方に対して体位や姿勢を調整する方法を指す。一般的に褥瘡予防や拘縮予防によく用いられるが、脳卒中後の片麻痺の方の場合などは食事時の椅子座位の調整や、運動時の体幹の固定など多岐に渡る。目的に応じたポジショニングが必要であり、呼吸困難時の安楽肢位や嚥下の際の体幹や頚部の位置関係の調整もポジショニングである。
ポジショニングは目的と病態、本人の状態に応じて柔軟に考える必要がある。
例として以下のものがある。
・褥瘡予防では接地面積を大きくすること、骨突出部への除圧
・疼痛がある場合は除痛肢位(腰痛であれば側臥位や背臥位で膝下にクッションを入れるなど)
・呼吸苦がある場合は座位で体幹を前傾し膝の上に肘をつくような姿勢など
・麻痺肢の運動性を高める為の体幹の固定など
他にも多くのポジショニングがあり、クッションなどを用いて安楽な姿勢を確保する必要がある。