寒冷療法 物理療法

冷浴 (ice immersion bath)

冷浴 (ice immersion bath)とは

この方法は骨性隆起の著しい足や手など四肢の末端を冷却する方法として適している。氷と水を入れた容器に患部を浸す寒冷に対する耐用時間を増すために徐々に氷を加え温度を下げていくようにするのがよい。水温としては24℃がふつう使われるが四肢の広範な部位を冷却する場合にはときに1015℃も使用される。寒冷痛や皮膚に紅斑が出現したら治療をやめる。

骨隆起のある部分はフラットじゃないのでアイスマッサージやコールドパックが行いづらいので、水に入れることで表面積をすべて冷やすことが出来ます。

ただし濡れることやバケツを必要とすること、氷が大量にいることから自宅やスポーツ場面では比較的使う場面もあると思いますが、病院や施設ではあまり使わないかもしれません。

太ももまでつける半身浴の冷浴では冷えすぎて氷水につけられないので10℃から15℃の水に漬けます。

大体水道水が平均して15℃程度なのでそのままの水で大丈夫です。地域や季節にもよりますが。余談ですが富山県は14.4℃の水温らしいです。(美味しい水の条件に入っていました)

東京の水道水の温度

 実施方法

冷浴の温度が一定に維持できるよう前もって十分に氷を用意しておく。

冷水を入れる容器は患部が十分浸せる大きさと深さをもったものを選ぶ容器は市販のプラスチック容器で十分である。

容器に水をまず2/3まで入れるあまり水を入れすぎると患部を浸したさい水があふれ出るおそれがある。

水温は24℃くらいに維持する水のなかに温度計を入れ常時水温をチェックする患部に傷口がある場合には感染予防の薬剤を入れる。

感染予防の薬剤を入れるとありますが、傷口がある場合は行わないほうが良いと思います。しかし、サッカーなどで怪我して捻挫と挫傷で砂が傷口についているなどしており且つ急性捻挫であるならば流水で流して傷口を洗い流してから行うほうが良いでしょう。

屋内で行う場合は水がこぼれない様に注意して水と氷をあとから追加していくほうが安全です。

患者のチェック

患部の感覚や血行をチェックする

下肢を浸す場合:日患者が楽に座れる椅子を用意する。冷水を入れた容器が高すぎると患部を圧迫することがあるので注意する

患者に治療手順を説明する四肢を浸す水は冷たいが患部を十分深く浸すことが大切であることを説明しておくもし患者が冷たさに耐え切れないような場合すぐセラピストに伝えてもらう

患部をゆっくり冷水に浸す

患者は耐えられなくなるまで四肢を浸しておく

治療時間は患者によって異なり数秒間から数分間までいろいろである

水温を一定に維持するため適宜氷を入れる

寒冷療法全体に言えることですが、高齢の方にいは不向きな傾向にあると思います。また足浴ならば捻挫が最も頻度が多いと思いますのでおそらくスポーツ現場での適応が多いでしょう。

不快刺激を伴うので事前のオリエンテーションが重要です。

治療の終わりにあたってのチェック

もし痙性がかえって増すようであれば途中で治療を中止する

患者の皮膚に異常がないかどうかチェックする

患部を浴槽から出し乾燥させる

 臨床適用

足部の急性捻挫では下腿の中央部まで浸す。捻挫した足関節を冷浴で治療するさいトゥーキャップ(toecap)を足の先に付けることで寒冷による強い痛みに患者は耐えられる

トゥーキャップは足指を保温できるので比較的痛みを軽減できる。

 

 

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