リハビリテーションて何だろう?
まぁ意味は分かります。ハビリスが権利なのでRe-再びってことで再び権利を取り戻すって意味ですよね?
昔、カトリックを破門された神父が元の教会に戻ってくることを意味したとかなんとか
まぁ言葉の意味も大事ですが、リハビリ職の方は普段どんな想いでお仕事されているのでしょうか?
私は老健や回復期を経由して現在デイケアに努めています(2020)
そこで12~3年リハビリ業をしていて思うのはリハビリって何だろう?
機能訓練=リハビリじゃないですよね。
機能訓練はメチャクチャ大事ですが。超高齢者に対して機能訓練で機能向上を目標にするってどうなんでしょう?
維持が目的?まぁ分かります。可能なら向上させたいですよね?
でも神経性疾患の多くは完全には戻りません。だからこそ何かの機能的代替が必要だと思います。(機能訓練を否定していません。めっちゃ重要です)
じゃあ福祉用具や装具の話をしろってこと?まぁそれも大切ですが(正直メチャクチャ大事)
もっと根本から人権復帰をうたってるんだから
『何をやりたいか』ってことにたどり着くと思うんです。
歩くのを目標にって言うと歩かなければ目標は達成できません。
その方の目標が
『歩きたい』なら何の問題もありません。リハビリはその専門性をもって最大限
『歩けるようにする』でいいと思います。
でもそうじゃない方はどうでしょうか?『買い物にいきたい』であれば車いすやタクシーでもいいわけです。
どこを目標にするかってリハビリでは一番大切だと思います。
まずどこをゴールにするのかだと思います
その人の生活が可能な限り自立できるように取組むのは当然リハビリの理念だと思います。
病院やデイケアの機能についての疑問
・本人よりも家族の負担を減らしたい
・家族が大変だからこっちで預かれば家族も助かるでしょう
・治療とかよりもレスパイトケアの意味合いが大きいよね~
なんて言葉をよく聴きます。メッチャ悲しいです。
そういう意味があるのは分かるしそういう機能を果たすのは大切でしょう!
でもまず本人の希望が第一でしょうが!これはそうでしょうよ!
だって家族が楽になれば本人はどうでもいいの?ってなるでしょ!
入院して戻ってきたら廃用症候群で!ショート入ってきたら廃用症候群で!
そんなのばっかでいいわけないと思うんです。
だからリハビリをもっと普遍的なものにする必要があると思っています。
これはリハビリの職域を拡げようとかそういう政治的な意味ではなく、介護の自立支援もリハビリでレクリエーションもリハビリだって事です。
勿論、個別リハビリ、集団体操、マシーントレーニング全部リハビリですけど
PTやOTやSTの専用の必殺技じゃなくて皆で使える技にする必要があるって思うんです。(専門性は否定していませんよ~)
そのためにはハンズオフスキルでサポートしたりリハビリをもっと普及させる必要があると思います。
そこで原点回帰ゴールを作ってみんなで共有しようってことです。
チーム医療とかチームアプローチって他の職種の仕事のお手伝いする事じゃない!
皆で決めたゴールに各専門スタッフがその専門性を活かしてアプローチする事だと思う。その時に独りよがりにならないように注意事項やリスクやアプローチ方法を相談する事だと思う。
皆でこの人をどうしたらリハビリ(復権)できるんだろうってことですよね?
例えば入浴の際に自分で洗えるところは自分で洗ってもらう。
自分で出来る着替えに関しては自分で着替えてもらう。
これもリハビリテーションです(;^ω^)
自分のウロバックや胃ろうの管理もリハビリですし服薬の自己管理もリハビリです。
でも、もっともっと大きな視点でリハビリテーションを考えていかないと、高齢障害者の方に『なんでも自分でしましょう』だけではリハビリが進むはずがありません。
医療職種や介護・福祉の方だけでなく、家族も民生委員も近所の方も地域の人みんなで解決する課題だと思います。
デイケアであればデイサービスや周辺の福祉サービスへの連携や訪問リハビリとの連携も大事でしょう。
医療的処置が出来るのがデイケアの強みですからデイサービスの多様な形態と手を取り合えば利用者さんの活動や参加にも更にリハビリテーションされることだと思います。
話が前後してしまいますが、連携の方法も大事ですよね。まずはどんなサービスがあるのかを知ること。他の専門職種に相談する事。
餅は餅屋ですのでお互いに聴きやすい環境づくりや意見交換会が必要ですよね。