肋骨挙筋の概要
肋骨挙筋は、胸部の筋肉のうち胸壁肋間隙にある胸壁筋のうちの一つであり、外肋間筋の背方に12対存在する。肋骨挙筋の起始は12対あって第7頚椎および上位11個の胸椎の横突起から起こる。
停止は起始である椎骨の下の肋骨の外面で結節と角の間。機能として脊柱の回旋と側屈、肋骨の挙上。吸気の補助。神経支配は胸神経の前枝。動脈は肋間動脈背枝から受ける。
肋骨挙筋は、外肋間筋からの材料を含み、肋間神経からの補助神経支配をさまざまな点で受けることが明らかにされている。
短肋骨挙筋は横突起から直下の下位の肋骨へ長肋骨挙筋は中間胸部にないがさらに1つ下の肋骨へ急傾斜して走る。
半分以上は腱で構成され、筋腹自体も薄い。いわゆるインナーマッスルで、表層部には腸肋筋と最長筋が存在している
筋肉データ
項目 | 内容 | ||||
神経 | 神経支配:脊髄神経の前枝・後枝(C8~T11) | ||||
起始 | C7~T11椎骨の横突起 | ||||
停止 |
短肋骨挙筋:起始の直下の肋骨の肋骨角 長肋骨挙筋:さらに一つ下の肋骨の肋骨角 |
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作用 | 両側:胸椎の伸展片側:同側へ側屈、反対側へ回旋 |