水治療法 物理療法

バブルバス

 

バブルバス

バブルバス装置はその型から主として長坐位で入れる浴槽であり、横幅もないためハパードタンク内のような運動は行えない。

浴槽底部に何本ものパイプが設置されており、パイプの穴から気泡が出てくる。泡の粒子はきめこまかく皮膚へのあたりは柔らかくおだやかである。これが鎮痛、鎮静効果によいといわれる由縁である。とくに熱傷の急性期には、慢性関節リウマチ、経症等にもよく、ハバードタンクの代わりに小児用としても応用される。水温はハバードタンクと同様37〜40Cとし治療時間、消毒、清掃も同様の手順で行う。

ハバードタンクと異なり中での運動を想定してませんがバブルバスは除痛効果が非常に高い物理療法です。泡の弾ける刺激により毛細血管の拡張が起きると言われています。マッサージでも起きることですが外部刺激による摩擦は血管内に、ずり応力として働きます。簡単に言えば血管が引っ張られて血管が破れない様に血管伸長因子であるNO(一酸化窒素)が出てきます。

この働きにより毛細血管が拡張します。皮膚周辺の発痛物質はこの血管ポンプ作用により拡散され疼痛は減少していきます。

勿論リラクゼーション効果やゲートコントロール理論による除痛効果も十分に期待できます。非常に有効性の高い物理療法だと思います。

 

部分浴

全身を入れ必要のない患者に用いる。浴槽には上肢用・下肢用とがある。身体の必要部分を露出して浴槽に入れる。上肢用では気泡によって衣服を濡らすので患者にゴム製エプロンをかける。また長靴をはいてもらうと足元もぬれずにすむ。

水温は37〜41Cで,治療時間は15〜20分とする。上肢骨折後、腱鞘炎、上肢拘縮、疼痛に用いることが多い。下肢用部分浴装置の使用も上肢用と使用法は同じである。

これも非常に簡便で使いやすい水治療だと思います。使用場所が浴室である必要もありませんし、部分的に利用できるので裸や水着に着替える必要もなく大量の水を使用しないのでコスト的にも非常に有効です。

この治療は水温として37~41℃で治療することとなっていますが、これは42℃を越えてしまうと交感神経が興奮してしまい、アドレナリンによる血管狭窄現象が起きるために41℃までに抑えて副交感神経を優位にするためです。

個人的にはASO(慢性閉塞性動脈硬化症)などの治療に使用しており効果的です。ROMの運動前に使用してもいいですし、筋トレ後にしようすれば遅発性筋痛を軽減することもできます。

積極的に使っていきたい物理療法ですね。あとはカウザルギーなどにも有効だと思いまう。

 

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