ズバリ専門用語は使ってはいけないの?
最初に私の意見をズバリ言います。
使ってもOKです(;^ω^)
昨今、多職種連携が叫ばれている中で、普段から意識しないで使っている言葉の中には専門用語も多いと思います。
他職種の方との連携で大切なことって何なんでしょうか?
それはズバリ情報共有と課題の解決だと思います。
ですがここで立ちはばかる壁がありますよね?
そもそも人は全員が違う世界で生きている!
大きな話になってしまいました。
しかも意味が分からない。『みんな一緒の世界で生きてるじゃん』と思いますよね?
でも文化が違う性別が違う、住んでいる場所が違う、年齢や宗教や、学校が違う。
働き方や勤め先が違う。もっと沢山の違いの中で私たちは生きています。
多様性を認めあうためにも大事なのは『共通言語』です。
じゃあそれは何か?誰でもわかる言葉を使うという事だと思うんです。
ここで少し余談をさせてください。
大昔の神話で『バベルの塔』があります。2世じゃないですよ(笑)
これは『神様の住む天の頂きまで届く巨大な塔を作ろう』と人間が言い出して、その不遜な態度に怒った神様が言語をバラバラにしてコミュニケーションをとれなくしたというお話です。
皆、何を言っているのか分からないから塔を作るどころじゃなくて塔の建設は中止して、その場で解散していきます。
そのまま言葉が通じ合うもの同士で国を作り、それぞれがバラバラに生活し文化の違いが生まれたと言う伝説です。
まぁこれはあくまで神話のお話ですが
これは逆説的にいうと、コミニュケーションが十分で多(他)職種連携が出来ていれば神様もびっくりなほどの成果をあげるとも言えますね。
では実際にカンファレンス(会議)を開いてみました。
ここで問題が生じます。他の職種の人が言っている内容が分からない・・・(-ω-;)ウーン
専門用語を使うことで情報共有がスムースにいかないというお悩みは結構あると思います。
特にあらゆる職種とセッションするケアマネージャーさんやソーシャルワーカーさんは大変さもひとしおでしょう。
じゃあ専門用語は悪いことなの?
先に専門用語を使うメリットとデメリットを考えてみましょう。
デメリットはなんでしょうか?
・知らない言葉で話の内容が入ってこない
・言葉の意味を質問して話が進まない
・メモして調べなおす必要がある
・質問したいけど恥ずかしくて聞けない
などなどでしょうか?僕も分かんない言葉があるとメモして後で調べる派なんです(;^ω^)
メリットはなんでしょうか?
・長文や長話を短略化できる
・専門用語を知ることでよりその世界を深く知ることが出来る
・新しい言葉(世界)をしる習慣が身につく
・信頼性が高く感じる
書いていて思ったのですがメリットがちょっと弱いかもしれません(笑)ちょっと強引だったかな?w
ただし会議などではある程度の決まった時間の中で済ませる必要があります。
また計画書などはスペースの問題でわりと専門用語使われているかもしれません。
でもメリットとまではいなかないまでも完全にゼロは蒸すかしいです。
理由としては以下のようなものがあります
言い換え語不在:専門用語を使わないようにしたいが、代わりの言葉が見つからない。
解説困難:専門用語をどこまでかみ砕けばいいか分からない。あまり砕きすぎると語弊(ごへい)がある内容になりかねない。
長文化:かみ砕くほど言いたいことが伝わりにくいし説明が長くなり時間がかかる。
完全に専門用語をなくすのではなく必要に応じて使用するのが良いと思います。
工夫として
注釈や簡単な説明をして用語を使う。
例)ROM:股関節屈曲90°
『ROMは関節の動く範囲を指します。この場合は股関節を持ち上げる方向に90°まで動きますよ』とか
そのままの意味じゃなくても良い
例)ケイデンスは歩幅だと思ってくださいなど。
この砕く程度は相手が患者さんやご家族など医療従事者じゃない方を対象とするのか、看護師や介護士など同業の多職種の方を対象とするのかで変わってきます。
※で説明するなど文章の中で説明欄があれば良いかもしれません。( )で説明文を簡単につけるのもありですね。
色々試す中でチーム内やチーム外でもドンドン遂行されていくと思います。
どんなことでも言えることですが最初から完璧はありません。
少しずつお互いに歩み寄る姿勢が大事ですよね。
ただし、これだけは言っておきたいです。
配慮は大切ですが、相手を馬鹿にするようなことはあってはいけません。
私の経験では、以前患者さんに対して他の職員が退院カンファレンスで『足腰を鍛えるために歩いています。落としなのでヤワヤワやっています』と言っていました。
・・・・・・わざわざ多くの方が集まってお仕事を休んで、この一言で解散する気か?と思いました。カンファレンス30秒とか患者さんやご家族に何を提供するのか?
と本気で思いました。
専門用語が悪いのではなく、多職種連携やカンファレンスの目的はお互いの情報共有や意志の伝達ですよね。
専門用語が悪だ‼と言葉狩りになるようなケースはまずいと思います。
あくまで大切なのは伝える側が相手に対して配慮して分かりやすく伝えることです。
患者さんに対しては接する機会が多いので度々インフォームドコンセントをすることで退院後には物凄く詳しくなる方もいらっしゃいます。
ここまで読んで下さりありがとうございます(;^ω^)