副交感神経(ふくこうかんしけい)
自律神経系の一部を構成する神経系です。コリン作動性により、交感神経系と対称的存在であり、心身を鎮静状態に導きます。
副交感神経は遠心性の自律神経であり、臓器の近く、あるいは臓器内に存在する神経節を隔てて大きく節前線維と節後線維に分けられます。節前線維・節後線維ともに末端部から神経伝達物質としてアセチルコリンを放出することからコリン作動性神経と呼ばれます。
副交感神経の働きは以下のものがあります。
・脳血管を拡張させる ・瞳孔を収縮させる
・サラッとした唾液を出す ・気管支を収縮させる
・心拍数を減らす ・消化を促進する
・排便 ・排尿を促進する
関連用語⇒交感神経、自律神経
フレイル(ふれいる)
日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、「Frailty(虚弱)」の日本語訳です。健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指しますが、適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まずにすむ可能性がありますフレイルの定義として『老化に伴う種々の機能低下(予備能力の低下)を基盤とし、様々な健康障害に対する脆弱性が増加している状態、すなわち健康障害に陥りやすい状態』を指します。
物理療法(ぶつりりょうほう)
水、熱、光、電気、機械的な力など種々の物理的作用要素を用いて行う治療法の総称を指します。マッサージ、牽引(けんいん)療法、超音波などがあります。
これらの刺激に対する生理的反応を利用して疼痛の緩和や可動域の確保などを図ります。
理学療法は物理療法と運動療法の2本柱で構成されており、物理療法はこの運動療法の補助的治療として前処置もしくは後処置として利用されます。
物理療法の治療はアルントシュルツの法則を基として実践されています。適度な刺激が生理的に好転換させるというものです。
⇒関連用語:アルントシュルツの法則、運動療法