大胸筋の概要
胸板を形成する強力な筋であり、肩関節の水平内転の主力筋である。上腕内旋の働きもあり鎖骨部(上部)胸肋部(中部)腹部(下部)で作用する方向が異なる。
大胸筋の表層にある乳房は男女ともに大胸筋の筋腹の下側にあるため大胸筋が発達しても筋の盛り上がりの頂点より下方に乳首がくる。
筋肉データ
項目 | 内容 | ||||
神経 | 神経支配:内側及び外側胸筋神経(C5-8、T1) | ||||
起始 | ①鎖骨部:鎖骨の内側半分、②胸肋部:胸骨前面、第2~6肋軟骨、③腹部:腹直筋鞘の前葉 | ||||
停止 | 上腕骨の大結節稜(前面) | ||||
作用 | 全体:上腕の内転と内旋、鎖骨部と胸肋部:肩の屈曲・水平内転、上肢帯が固定されていれば吸気の補助 | ||||
筋体積 | 676㎤ | ||||
筋線維長 | 18.7cm | ||||
速筋:遅筋(%) | 57.3:42.7 | ||||
PCSA | 36.2㎠ |