烏口腕筋
coracobrachialis muscle
(コラコブレイキアリス・マッスル)

烏口腕筋の概要

肩関節の屈曲や水平内転の作用を持つが貢献度は低く主動筋の補助として働く。

烏口腕筋の近位は上腕二頭筋短頭腱と癒合しており共同腱として烏口突起に付着しています。また烏口腕筋の筋腹を筋皮神経が貫通しています。

烏口腕筋を貫通した筋皮神経は上腕二頭筋、上腕筋に分布した後、前腕外側皮神経として肘窩から前腕外側の知覚を支配します。

烏口腕筋の特徴

烏口腕筋は肩関節下垂位では屈曲に作用します。また、烏口腕筋は肩関節90°外転位では内転に作用し、肩関節最大屈曲位では伸展作用へと変化します。

肩間背外転外旋位では上腕骨頭を前方から支持します

 

筋肉データ

項目 内容
神経 神経支配:筋皮神経(C5-C7)
起始 肩甲骨の烏口突起
停止 上腕骨の内側中央
作用 肩関節の屈曲の補助・水平内転の補助・内転の補助
筋体積 80㎤
筋線維長 17.6cm
速筋:遅筋(%)  -------
PCSA 4.6㎠

臨床での観点

烏口腕筋付近の疼痛で骨傷がない場合には烏口突起における付着部の炎症が考えられます。その疼痛を誘発している組織として上方に付着している靱帯か下方に付着する筋肉が関与しているのかを鑑別する必要があります。

結帯動作時に肘から前腕外側に疼痛を訴える症例では烏口腕筋の神経絞扼を疑います。

反復性肩関節脱臼に対する手術では烏口腕筋と上腕二頭筋短頭を移行して安定化を図る手術が一般的に行われています。

関連する疾患

・烏口突起炎

・肩関節周囲炎

・筋皮神経麻痺

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