大腰筋の概要
大腰筋(腸腰筋の一つ)は腰椎の側面から大腿部の近位部に伸びる深層筋であり、起始部が浅頭と深頭に分かれている。股関節の屈曲筋として最も強力であり、腸骨筋と共に歩行や姿勢の保持重要な役割を果たす。
若い黒人男性の大腰筋は同世代の白人男性の約3倍の断面積があるというデータが発表されている。(Hanson et al 1999)
腸腰筋は英語でiliopsoas muscle (イリオソウァス・マッスル)と呼ぶ
筋肉データ
項目 | 内容 | ||||
神経 | 神経支配:腰神経叢の前枝(L1~4) | ||||
起始 | ①浅頭:第12胸椎~第4腰椎の椎体側面および椎間円板側面②深頭:全腰椎の肋骨突起 | ||||
停止 | 大腿骨の小転子 | ||||
作用 | 股関節の屈曲、わずかに外旋、脊柱の安定作用 | ||||
筋体積 | 266㎤ | ||||
筋線維長 | 10.0cm | ||||
速筋:遅筋(%) | 50.0:50.0 | ||||
PCSA | 26.6㎠ |