錐体筋の概要
錐体筋は、腹部の筋肉のうち前腹壁の中を走る前腹筋の一つ。腹直筋の起始部の前で恥骨上縁を起始とし、内上方に向かい錐体のごとく窄まり、腹直筋鞘および白線(腹直筋中央の縦ライン部分)という腱膜の下端に付着する三角形の扁平な小筋である。白線を緊張させることにより、腹直筋の働きを補助する作用がある。第 12肋間神経および腸骨下腹神経に支配される。錐体筋はしばしば欠如することがある。
筋肉データ
項目 | 内容 | ||||
神経 | 神経支配:肋下神経、第 12肋間神経、腸骨下腹神経 | ||||
起始 | 恥骨上縁(腹直筋停止部の前方) | ||||
停止 | 白線 | ||||
作用 | 白線の緊張を保つ(腹直筋の働きを補助) |