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浮腫シリーズ第2弾【浮腫の原因いろいろについて】

浮腫について知ろう

前回の記事のおさらいになります。浮腫とは何か?

浮腫とは、皮下組織に水がたまった状態で、例えば足やすねなどを指で圧迫するとその圧痕が中々戻らない状態です。また圧痕がでない浮腫もあります。

圧痕を残す浮腫(pitting edema)圧痕を残さない浮腫(non-pitting edema)と言います。

圧痕を残さない浮腫(non-pitting edema)の代表例は、甲状腺機能低下症に伴う粘液浮腫やリンパ浮腫(初期を除く)、蜂窩織炎、血腫が挙げられます。

ほとんどの浮腫では、圧痕性浮腫となります。

浮腫の状態では身体に正常な時の体重の5~10%以上の水分の貯留があると言われています。

すなわち、ふだんの体重が50㎏の人がむくみを認めた場合、体重は52㎏~55㎏に普段の体重が60㎏であれば63~66㎏以上に増えているということになります。

これも浮腫の程度によってはもっと多くの体重増加もあり得ます。

浮腫が下腿に認めやすいのは、水分が重力の関係で身体の下の方へたまりやすくなるからです。

人類が直立二足歩行となってからは心臓と下肢には大きな高低差が生じましたので、基本的に下肢は浮腫がおきる構造になっています。

この血液を心臓に返すには大きな筋ポンプ作用が必要ですので比較的筋肉量の少ない下腿前面や足背に浮腫が生じやすいのです。

つまり浮腫は自然な現象でもあるので、必ずしも危険なものであるとは限りません。たいていの浮腫に関しては健康に問題なく改善します。

また身体にたまる水分が、まだ体重の5~10%に満たない時は、むくみは目では見えませんが体重は増加してきます。このような場合を潜在性浮腫(せんざいせいふしゅ)といいます。

このバランスが崩れると浮腫や脱水となります。

浮腫の分類を知ろう

全身性浮腫:全身対側性にみられますが、重力の影響でとくに下腿・足背にみられます。

1:(心臓病)心不全に伴う心臓性浮腫。

2:(腎臓病)腎炎・腎不全に伴う腎性浮腫。

3:(肝臓病)肝硬変や肝がんに伴うもので{肝性浮腫}、腹水を伴うことが多い。

4:(内分泌性浮腫)代表的なものに甲状腺機能低下症に伴う硬い浮腫があります。

5:(栄養障害性浮腫)食事が取れなくなり、血液中の蛋白質が低下した状態の時に起こります。

6:(薬剤性浮腫)まれに薬の副作用によることがあります。

7:(妊娠に伴う浮腫)

8:(特発性浮腫)上記のいずれの原因でもない原因不明の浮腫、中年女性に多いです。

特発性とつくものは全て原因不明というものです。

限局性浮腫:通常、左右差があります。

1:(皮膚感染症)発赤・熱感・疼痛を伴えば、丹毒や蜂窩織炎です。足白癬(みずむし)からの二次感染(傷口からの細菌の侵入)によることが多くみられます。腫脹になります。

2:(アレルギー性浮腫)蕁麻疹、クインケ浮腫など食物、薬物アレルギーや膠原病、ストレスが原因で発症します。

3:(静脈性浮腫)深部静脈血栓症、下肢静脈瘤など下肢の静脈に血液がうっ滞することで発症します。

4:(リンパ性浮腫)がん治療でリンパ節を切除した後、股関節や膝関節の術後や損傷などが原因で発症する場合と加齢によるリンパ管の機能不全で発症する場合があります。

5:(廃用性浮腫)脳卒中後遺症、変形性膝関節症、下肢の外傷や術後、関節リウマチあるいは単純に高齢のために下腿の筋力が低下するために発症します。

浮腫の確認

10秒間で約5mm押し続けて圧痕をつくった後、その圧痕の改善時間が40秒未満の場合はfast edemaと呼び、40秒以上のslow edemaと呼びます。

40秒未満に圧痕が解除されるfast edemaの場合、低アルブミン血症に代表される血漿膠質浸透圧の減少がその病態で、低栄養やネフローゼ症候群が挙げられます。

また、fast edemaの外観の特徴として、皮膚がテカテカと光沢を帯びることも多いです。

ネフローゼ症候群の原因である膜性腎症の場合は、悪性腫瘍がバックグランドとなる病態もありますので、注意が必要です。

40秒以上かかるslow edemaは、細胞外液濾過状態による静水圧の上昇が病態で、心不全や腎不全が主な疾患です。

この様に高齢者は保水力が低いのでわずかなインアウトバランスが崩れても浮腫や脱水へと繋がります。

浮腫による弊害とは?

・浮腫により足がむくむので足底感覚などの皮膚感覚、圧覚の低下によりバランス能力の低下が生じます。

・浮腫は皮膚短縮や皮下内圧を高め可動域制限を作り出し拘縮の原因となります。

・歩行距離の短縮や労作時の易疲労性

見て思うのが浮腫が出てきたからこうなったのか、こうなったから浮腫になったのかは因果関係を知る必要がありますが、どのような原因の浮腫であれこのような弊害は起きます。

水分貯留から考えても下肢の重さは2~3㎏程重くなっているので重錘バンドを巻いて歩くようなものですから疲労が多いです。

今回は少しだけ掘り下げてみましたが次回の記事では一つずつ浮腫との関連性を書いていきたいと思います。

ここまで読んで下さりありがとうございます(;^ω^)

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