物理療法 理学療法

ハバードタンク

ハバードタンク

ハバードタンクはこれを考案したシカゴの技師の名をとってつけられたものである。患者が寝たまま入れるので心臓への負担もかからない。通常のハバードタンクでは浴槽の底に多数の空気孔を有する気泡発生板があり、コンプレッサーからパイプを通して空気が送られ気泡を発生させる。

この気泡の刺激により未梢血管は拡張するので血圧は下降する

実施方法

(1) タンクに温水を入れる。水温はミキシングバルブによって調整できる。

(2) 温度は37〜40C以内とする.頸髄損傷,多発性硬化症などに全身寒冷浴として用いる場合は30〜33Cとする

(3)この間に患者をストレッチャー上にて洗体する(水着を着用させストレッチャーで病棟からそのまま搬送するとよい。

(4) 開放創,褥瘡等がある場合には消毒液を入れる.比較的人体に刺激の少ないヒビテン液がよく用いられる。熱傷治療の場合は等張液をつくりこれをいれる

(5)必要に応じて患者の血圧測定,脈拍をみる

(6)患者をリフトまたはストレッチャーにてタンクに入れる。移送中の患者の固定に留意する。

(7) 気泡浴装置の電源を入れる。入浴時間の夕イマーをセットする。時間は20分程度とする。

(8) 入浴後10分ほどで筋緊張がとれるので、必要に応じて他動運動・自動運動を行う。

(9)時間がきたらタンクの排水、気泡浴装置の電源を切る

(10) 患者をストレッチャーのまま引き上げ、シャワー後バスタオルで清拭する。必要により創部のチェックしガーゼ交換の処置等を行う。

大掛かりな装置で特に水やお湯を大量に使うことと、患者さんに対して一回ずつ上記の工程を踏むので非常に時間や金銭的なコストがかかるので中々使用にハードルが高い治療です。

このブログでは特にそういったコメントを書いていますが、やはり時間的・労力的・金銭的に高いコストがかかるのは病院などでも使うのが難しいと思います。

使用ごとに水の交換が必要な物理療法なので特に扱いが大変です。しかし、筋緊張をコントロールできることや除痛作用などを考えると非常に有効性も高いです。

大規模な物療器具は大概効果も大きいので使用できる環境であればガンガン使うべきだと思います。特に慢性閉塞性動脈硬化症などには有効です。

水治療には水特有のゆらぎが与えるリラクゼーション効果や温熱や寒冷効果などを加えることもでき複雑な形状の身体部位にも接触できるなどメリットが多いので個人的にはよく使う物療なのですが、ここまで大きなハバードタンクは学生時代にしか見たことはありませんね(笑)

水着にきがえる手間を考えると高齢者医療には使いづらい気もしますが部分浴などで使いたいですね。

 

 

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