カロリーで体重が決まるって本当なの?
これは・・・・・正直に言って微妙です。
全く関係のない話でもなく、高カロリー食で体重は増えますし、運動によって体重が減少していくのも体感や経験で分かる気がします。
摂取カロリーと消費カロリーのバランスだけで体重が増減するとは言い切れないのが現実です。
どういうことかと言うと
こうしたカロリー信奉者は、「食べ物のカロリー」と「日常的な活動(運動含む)で消費するカロリー」を計算し、「やせたければ摂取カロリーを控えなさい」と訴えてきました。
しかし、ことはそんなに単純ではありません。
1990年から20年間にわたって行われたアメリカの大規模な調査で、「摂取カロリーの増加と体重の増加には相関関係はない」という結論が出ています。
この調査期間中、アメリカでは肥満は増え続けているのに、人々の摂取カロリーにはほとんど変化は見られなかったというのです。
イギリスでも同様の結果が出ており、こちらはむしろ、摂取カロリーは減っているのに肥満は増えていたと結論づけられています。
どうして、そんなことが起きるのでしょうか。
カロリー計算がナンセンスなワケ
私たちの体は「代謝」という重要な作用を絶えず行っているからです。
細胞の刷新、消化や排泄、心拍や体温の維持など、さまざまなことにエネルギーが使われ、しかも、その消費量は置かれた状況によって変化します。
また、摂取カロリーを減らせば、体が自らエネルギー消費を調整し、あまり使わなくなるということも起きます。
つまり、一概に「○カロリー使った」などと計算できるものではありません。
カロリー計算を行い、空腹を我慢しながら摂取カロリーを抑えるというのは、ダイエット法としては極めてナンセンスなのです。
しっかり食べることで健康的に減量できる
摂取するカロリーが「何によるか」で太るかどうかが決まるのです。
カロリーを得ることができるのは炭水化物、タンパク質、脂肪の3つです。
この中でも特に注意が必要なのが炭水化物です。
カロリーが高いものを摂れば太るのは正しいのですが、体に同化を進めるのはアナボリックホルモンであるインスリンがいるからなのです。
インスリンは血中のタンパク質や糖質を細胞に送り込んで同化することを助長するので筋肉を合成することも脂肪を合成することも促進します。
インスリンは血糖値が高い場合に、血糖値を下げるために分泌されていきますので、糖質を抑制することで脂質やタンパク質で高カロリーを摂ってもあまり太ることはありません。
むしろ植物性食品や、質の良い脂肪、タンパク質をしっかり摂って、健康的にやせていくのがダイエットが理想です。
炭水化物は食物繊維と糖質を含めた物ですので砂糖などよりは良いのですが摂り過ぎに注意が必要です。
ただし、痩せたいからと糖質を完全にカットするのも危険です。リバウンドしやすい状態になりますので長期的に摂取量を調整するのが良いでしょう。
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