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通所リハビリ(デイケア)のリハビリを知ろう

はじめましての方も多いと思いますが、私(筆者)は2021年現在に13~4年くらいPTやっているのですが、回復期からデイケアに異動してからというもの本当に毎日が刺激的です。

もともと通所リハビリにいたのですが回復期でも長年働いておりました。勿論、回復期の良さもあるのですが今回は通所リハビリのお話です。

通所リハビリのイメージってどんなですか?

通所介護(デイサービス)と通所リハビリ(デイケア)の違いって分かりにくいですよね。

入浴や食事の提供もありますし、介護保険でのリハビリテーションもありますね。

でも最近はリハビリ特化型デイサービス(運動のみの短時間)もありますし、機能訓練のあるデイサービスだってあります。

介護保険制度導入によって求められた事⇒今後のあるべき姿

・リハに特化したサービスをする⇒リハビリの理念に立ち返るべき(自立支援・重度化防止)

・通所介護との違いを明確に⇒役割を明確化し連携すべき

・卒業(終了)していく方向で⇒その方に応じた目的目標がある

・病院・診療所・老健の区別なく全国共通のサービス提供体制を確立すべき⇒地域の事業者の特性を生かした柔軟性のある運営をすべき

ここで最初のリハ特化からリハの理念に立ち返るべきというのはどういうことを指すのでしょうか?(介護保険法でのリハの位置づけ)

介護保険法第一条 

この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的とする。

介護保険法第四条

国民は自ら要介護状態となることを予防するため、加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努めるとともに、要介護状態となった場合においても、進んでリハビリテーションその他の適切な保健医療サービス及び福祉サービスを利用することにより、その有する能力の維持向上に努めるものとする。

ここでいうリハビリとは、何かというと要介護状態を改善するために機能訓練や尊厳を保持しその有する能力に応じ自立した日常生活を営むように努めることとなります。

ここでは介護保険法の第一条で機能訓練とありますが、よく読むと最後にその有する能力に応じという部分があります。これはICFの理念になりますね。

障害によるマイナス面だけでなく、現状で出来る能力を活用するということは環境設定や福祉用具などの活用により更にその有する能力を活用させて自立支援するということになりますね。

全然、機能訓練だけではないのです。

僕はPTですし機能訓練はメチャクチャ大事だと考えていますが目的ありきの機能訓練でなければいけません。

目的とはなんでしょうか?自立した日常生活を営むこと、その有する能力の維持向上に努めることとなりますよね?

 

次にデイサービスとの違いを明確にし連携すべきという部分を考えていきましょう

デイサービスとデイケアの大きな違いは、人員配置基準で医師の配置が義務付けられているかどうかです。デイサービスの場合、医師の配置義務はありません。しかしデイケアでは、医師1名以上の配置が必要です。

また、デイサービスはご利用者が楽しく過ごせる施設で、デイケアはリハビリを中心とした施設といった違いもあります。

デイケアは病院や診療所に付帯されたものでデイケアの医師は外来の医師などと兼務することが可能です。また老健でもデイケアを作ることができます。この場合も施設医がデイケアの医師を兼務することが可能です。

この様にデイケアは医師がいるので医学的管理という意味で強みがあります。病院や老健に併設ということで褥瘡の方や吸痰が必要な方、心不全などで入浴などに不安を抱えている方にも心強いサポートだと言えます。

それではデイサービスについて知っていきましょう。

デイサービスは自由なカスタマイズが出来ることが強みです。基本的に病院や老健・医師の要件がないので比較的に設立しやすく一般の企業やセラピストが立ち上げることも良くあります。

そんなデイサービスでは色々なサービスがあります。

リハビリ特化型デイサービス(セラピストがいて専門的な生活機能訓練を提供します)

趣味特化型デイサービス(これは書ききれないですがダンスやゲーム、書道や麻雀など、とにかく何でもあります)

入浴特化型デイサービス

小規模多機能型デイサービス

などなどデイサービスは多岐にわたるので利用者さんに合ったサービスがあると思います。

デイケアでのリハビリテーション機能の必要性は周知だと思うのですがデイサービスの様々な機能と併用したり卒業後の受け皿となることで地域の方が長くそこでその人らしく過ごすことが出来るために積極的な連携が必要となります。

その方に応じた目的目標がある

リハビリテーションには勿論目的が必要です。

無目的であれば卒業も出来ません。卒業は必要なのでしょうか?

ここで立ちかえるべきなのは通所リハビリの機能・目的です。

地域ケアシステムの導入によってその地域の方がその人らしく過ごすことが出来るようなるために通所リハビリは重要な拠点です。

まずは何でデイケアを利用したのか?利用者さんは何を求めているのか?これを探す必要があります。

丁寧に調査(聞き取りや地域の特性を知る)

入浴に困っていれば

家庭で入浴ができない理由は何なのか?

通所リハビリの浴室と自宅の浴室は全然違いますよね?

 

段差があるものや最近のお風呂、昔のお風呂、温泉に入る人など様々です。

形や環境が異なれば必要となる能力も異なります。

こういった部分に注目して必要な練習をするためにも自宅訪問や訪問サービスとの連携は必要不可欠ですよね。

こういった実際場面での課題を具体的に対策することで在宅での生活を送りやすくしていきます。

医学的リハビリテーションでは患者さんの状態と疾患を対象にしているのに対して社会的リハビリテーションでは自立支援のための活動に注目されています。

どちらも生活機能訓練が必要ですが人間は誰もが老いる生き物です。

今後の生活をどう過ごすべきか・・・

今まで沢山頑張ってきた高齢者の方に尊厳と過ごしやすさを感じてもらうにはどんなサービスがいいのでしょうか?

きっと一つの施設や企業だけで全部をこなすのは難しいですよね。

だからこそより多くの人や団体と連携を取る必要があります。

それには『私たちにはこれができますよ』『今私たちはこんな事で悩んでいます』『こんなサービスが欲しいです』と発信や調査が必要ですね。

 

今回はデイケアについて書いてみました。

あまりにも書きたいことが多く、少しまとまりの悪い内容でしたが言いたいことは少し書けたのかなと思います。

 

 

 

 

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