身体を構成する最大の栄養素がタンパク質
人間の身体は筋肉をはじめ、血管、内臓、皮膚、爪、髪にいたるまで、その殆どがタンパク質で構成されています。
なんと、その総重量は体重の30~40%にものぼります。
特に筋肉においては水分を除けば80%がタンパク質で構成されており、如何にタンパク質が重要かが分かります。
他にも血液の成分や、ホルモン、酵素などもタンパク質によって作られています。
タンパク質はエネルギーにもなる?
基礎代謝や身体活動にはエネルギー(カロリー;Cal)が消費されます。
このエネルギー源には、主にクレアチン、糖(グルコース)、タンパク質、脂質が挙げられます。
このうちクレアチンは体内に少量しか存在しないため、エネルギーの計算には糖、タンパク質、脂質を考えれば良いでしょう。
糖は一般的には炭水化物として扱われています。炭水化物は糖と食物繊維からなります。
この3つの栄養素は『エネルギー産生栄養素』と呼ばれています。
このようにタンパク質は身体を作る基本としてだけでなくエネルギーにも利用できるのです。
しかし、タンパク質をエネルギーとして利用ばかりしてしまうと筋肉や臓器などが修復できないのでエネルギーの産生回路は優先して炭水化物(糖質)、脂質を優先して燃焼させます。
この際に十分な糖や脂質が血中に無い場合はタンパク質を燃焼してしまうのです。
いうならば保険のようなものですね。
そのため筋肉を十分に鍛える為には筋肉の分解を阻止し、合成を高める必要があります。糖質や脂質も過剰に血中にある分は尿として排泄されたり、余剰分を脂肪などに取り込みさせるため、事前に吸収速度の遅い、炭水化物や植物性たんぱく質を摂取すると良いですね。
カタボリックとアナボリック
カタボリックとは筋肉の分解を意味しており、アナボリックは筋肉の合成を意味します。
運動とタンパク質の摂取バランスが良ければアナボリックし、タンパク質が少ないとカタボリックを起こします。
エネルギーとして糖や脂肪が少ない場合は筋肉を分解してタンパク質をエネルギーとして燃焼させるのでカタボリックしやすくなります。
吸収速度の遅いプロテインを運動前に飲むか、炭水化物を運動前に摂取することもカタボリック予防に効果的です。
この表ではタンパク質は1gで約4㎉のエネルギーとなりますね。
アルコールはカロリーを持っていますが、身体を構成することはありませんから飲んでも体つくりには効果ありません。
むしろアルコールは筋肉の分解能を高めるのでカタボリックを進めてしまい逆効果となります。
筋トレとの相性は悪いので、お酒を飲むときはタンパク質と一緒に摂取しましょう。
まとめ
①筋肉は身体の水分を除く構成成分で最大であり、身体の主要な部分はほとんどがタンパク質で出来ています。
②ホルモンや酵素もタンパク質で出来ている。タンパク質は生命反応自体にも大きく関与する重要な栄養。
③エネルギーとしても使用できる。ただし身体の構成成分だからエネルギーは別の形で補ってカタボリックを防ぎましょう。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます(;^ω^)
筋肉の働きやタンパク質の働きを少しずつ書いていくことにしたのでマメに目を通していただくと嬉しいです。
身体づくりはリハビリでは必須だと思いますので今後も一緒に栄養について筋肉について、健康について一緒に知っていきましょう(;^ω^)